ここ数年でじわじわと注目が集まり京都でも専門店ができるほど人気があるレバノン料理。
代表的な料理のフムスやファラフェルなどは最近よく耳にするようになりました。
今回はアラブ料理の中でも一番美味しいと言われここ数年注目を集めているレバノン料理について詳しくご紹介していきます。
レバノン料理 流行の背景
流行の背景にはビーガンやベジタリアン,マクロビオティックなど健康や美容のために食事スタイルを意識する人々が増えた事が一つの理由としてあるよです。
代表的なレバノン料理のフムスは材料がひよこ豆にゴマペースト,オリーブオイル,レモン,ニンニク,クミンなどのスパイスと完璧なビーガン食。
動物性食品は使用せず、野菜は豊富に使用する料理が多いレバノン料理はファッショナブルで健康や美容にいいという印象を持たれ食の美意識が高い人々から注目が集まっています。
またレバノン移民により中東料理が世界に広まったのも理由の一つ。手っ取り早く収入が得られる飲食業。よって移民による開業が盛んとなり各国で中東出身者の料理を口にする機会が増えたようです。
代表的なレバノン料理
レバノン料理の特徴は野菜豊富な料理が多い事。その他ごま、レモン、オリーブオイル、ハーブ、ヨーグルトもよく使用されます。香辛料の使用量は少なく、シナモンやオールスパイスは好んで使用されています。
野菜料理
ファラフェル
ひよこ豆をつぶして香辛料を混ぜ合わせ、油であげたコロッケのようなもの。パンで挟んで食べたりといろんな食べ方ができる。ビーガン文化が広がっているアメリカ、ニューヨークでは人気の料理。
ババガヌーシュ
焼きナスをタヒーナ(ゴマのペースト)、オリーブオイル、各種調味料と合わせて作る前菜。そのまま料理に添えたりパンやクラッカーにディップして食べたりします。
フムス
ピューレにしたひよこ豆に、ニンニク、白練りごま、オリーブオイル、レモン果汁、塩、オリーブオイルなどを加えてクリーミーなペースト状に仕上げたもの。植物性タンパク質が豊富でビーガン文化のある国でも人気の一品。
ラブネ
水切りヨーグルトにオリーブオイルと胡椒などをかけた前菜。ヨーグルトの濃厚な味わいと酸味が特徴で、軽めのチーズのように感じられることも。
料理にディップするソースとして食べられているほか、スパイスを加えて前菜として食べられたり、新鮮な野菜のサラダと一緒に食べます。
タッブーレ
パセリや小麦の挽き割り(ブルグル)、トマト、玉ねぎ、きゅうり、ミントなどで作られる香り豊かなハーブサラダ。
肉料理
ケバブ
中東地域で共通して食べられている牛・羊の串焼き。一般的に肉を一口サイズに切って串焼きにした料理で、そこに塩コショウやクミンなどをふりかけて焼く。独特なスパイシーさとジューシーさを味わえるのが特徴。
レバノンの街中にはケバブ屋台がたくさんある。
クッバ
小麦の挽き割りのブルグルに牛や羊のひき肉を入れて揚げたり、焼いたりして作るコロッケ。ラグビーボールのような形状や、丸型やパイ型、クッバをスープに入れて食べるバリエーションがあり、その食べ方は実にさまざま。
コフテ
牛や羊肉と玉ねぎ、スパイスを混ぜ込んで焼いたハンバーグ。クミンやチリパウダーが使用され、焼いたピーマンやトマト、唐辛子などが一枚のプレートの上に乗せられていることが多い。スパイスの配合やコフテの形状、調理法によってさまざまな種類のコフテが存在する。
ピタパンなどと一緒に食べる事も。
サンブーサク
ひき肉やチーズなどをパン生地で包んで焼いたり揚げたりした料理。半月型のパイで、食べた瞬間にチーズと肉汁が溢れ出る。
中にはアーモンドや砂糖で味付けした甘いサンブースク、シナモンやナツメヤシの実のペーストを包んだ甘いサンブースクのバリエーションもあります。
スフィーハ
ひき肉や野菜、チーズなどをたっぷり乗せて焼き上げたピザのような料理。レバノンではザクロの実やシロップ、松の実などもよく振りかけられる。ものによってはシナモンやヨーグルトを使った軽めの味わいのものも。
シャウェルマ
中東や旧ソ連圏で広まっているケバブサンド。薄いパンや生地にたっぷりのケバブ肉と野菜、ソースを挟んだファーストフードです。
パン
ピタパン
中が空洞の円形の薄いパン。ポケット上になるのでこの中にフムスやケバブを挟んで食べる。
マルクーク
ピタパンよりも薄く伸ばした円形のパン。
スイーツ・飲み物
バクラヴァ
中東や中央アジアなどで食べられている、シロップ漬けにしたパイ。多くのものに、くるみやアーモンドなどのナッツ類が入っていて、何層にも重ねられた生地が特徴。シロップには、はちみつやローズウォーターが入れられており、香りも華やか。
カターイフ
チーズやクリーム、ナッツ類を円形の柔らかい生地で挟んで揚げたスイーツ。揚げたてのカダーイフに甘いシロップをかけていただきます。
ハルヴァ
ごまや穀物類、野菜、果物などに砂糖と油を加えて固めたお菓子。油にはバターの水分とタンパク質を取り除いて作るギーやバター、植物油などが使われ、ハルヴァに混ぜ込むナッツ類や果物類はものによって異なります。
クナーフィ
揚げた細麺状の生地でチーズやクリーム、ナッツ類・果物などを閉じ込めたスイーツ。チーズとクリームたっぷりのクナーファは中身が固まる前に熱々の状態で食べますが、ナッツのクナーファは冷やしたものも食べられています。
ムシャッバク
細長く伸ばした麺状の生地を丸めながら揚げて、砂糖やライム、ローズウォーターなどで味付けされたシロップでコーティングされたお菓子。日本でいうと、酸味のある香り豊かなかりんとうという感じです。
マアムール
ドライフルーツのフィリングを入れて焼いたバタークッキー。いちじくやデーツなどの果物、ピスタチオやアーモンドなどのフィリングが使われることがあり、フィリングの作り方は地域やお店によってさまざま。
アラック
中東でよく飲まれている蒸留酒。ナツメヤシやぶどうなどを蒸留させたお酒で、アニスやクミンなどのスパイスを加えて風味づけするのが一般的。加えて、水割りすると白濁するという特色があり、味だけでなく見た目でも楽しめるお酒。
カフウィ
何度も沸騰させて、小さいコーヒーカップに注いで飲むコーヒー。砂糖やカルダモンで味付け・風味づけをおこなうことが多い。
まとめ
レバノン料理は肉料理だけでなく、野菜を豊富に使用した料理が多いのが特徴。よってビーガン文化が日本より認識されている欧米ではとても人気があります。
コロナ以降、海外観光客がどんどん増えていく日本でも今後ビーガン対応の飲食店が増えていくと同時にレバノン料理にもっとスポットがあたっていくかもしれませんね。
京都で人気のレバノン料理のお店をこちらの記事でご紹介しています。
レバノン料理、食べに行かれる際の参考になれば幸いです。
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