みなさんはご家庭でコーヒーをいれますか?コーヒーの淹れ方もいろんな種類がありますね。
本日はコーヒの淹れ方の種類と家庭で気軽にコーヒーを楽しめるペーパードリップで美味しくいれるため基本ポイントについて詳しくお話していきます。
コーヒーのいろいろないれ方
ペーパードリップ
19世紀中頃、ド・べロワ(フランス人)という人がコーヒーの粉を濾して抽出するという器具を開発。それまでコーヒーは煮立てて作りコーヒーの粉は濾さずに飲むのが主流でした。現在一般家庭にとどまらずコーヒー専門店でも最もなじみ深い抽出法で別名ハンドドリップ方や透過法といわれています。
少ない器具で手軽にいれられるペーパードリップですが、注ぐお湯の温度やお湯の注ぎ方、使用するドリッパーなどによっても味が異なるため淹れる人の個性が1番だせる抽出方のようにも思えます。
また幅広いコーヒーを後味スッキリに楽しむ事ができコーヒー初心者の方にもおすすめです。
ネルドリップ
18世紀に開発されたドリップ式の元祖と言われる抽出法。フランネルと言う、片面または両面が起毛した生地で作られた、布製フィルターにコーヒーを入れお湯を注いで濾します。「布ドリップ」とも言われペーパーフィルターはこのネルフォルターを元に開発されたものです。
この布フィルターは使い捨てではなく何度も洗って使用します。布フィルターは紙のフィルターよりも目が粗いためコーヒーオイル(コーヒー豆に含まれる油脂成分)が抽出されやすく、コクのあるまったりとした口当たりのコーヒーに仕上がりやすいと個人的に思います。
深煎りの豆で淹れると結構などっしりした感じにも。布フィルターの手入れに手間がかかる分、ペーパードリップのようにお手軽とはいかないですがよりコーヒーの風味を楽しみたい方にはおすすめしたいいれ方です。
フレンチプレス
フレンチプレスはフランスで開発された器具です。日本では紅茶を淹れる器具としても馴染みがあるものです。ガラスの容器にコーヒーの粉を入れお湯を注ぎ数分間コーヒーの成分を抽出する方法です。
コーヒーの粉料、湯量、抽出時間を守れば誰でも味わいあるコーヒーをいれる事ができます。
またフレンチプレスはコーヒー粉をお湯に浸して抽出するため、コーヒーの成分をしっかりと抜き取ることができます。豆の味わいがダイレクトに感じ取れるので、コーヒーそのものの味わいや特徴にこだわった豆選びをしてみるのも、フレンチプレスの楽しみ方の一つです。
金属製のフィルターを使用しているため、コーヒーオイルを含んだ抽出液が出来上がります。よってブラックコーヒーだけでなく、コーヒーオイルと相性の良いミルクを入れることでよりコクのあるコーヒーを楽しむことができます。
ペーパードリップでおいしいコーヒーをいれるための基本ポイント
新鮮なコーヒー豆を使用する
コーヒー豆は焙煎をした直後から「酸化」が始まっています。酸化により豆に含まれているガス(二酸化炭素)も一緒に排出されていきます。このガスは、抽出時にコーヒー成分をしっかりと抽出する役割を担っています。
よって、酸化があまり進んでおらず、コーヒー豆にガスが残っている状態の豆を使用することがまずは重要になってきます。
豆の挽き方
ペーパードリップではいれる際、コーヒー豆は中細挽き〜中挽きで挽くのが適しています。
コーヒーは、粒度によって湯などに触れる表面積が変化し、コーヒーの成分抽出率も変わります。細挽きなら苦味が強く荒挽きなら弱くなります。よってお湯に触れる面積と抽出時間を考慮した挽き方にコーヒー豆を準備することが大切です。
また苦味がもう少しほしかったり、あっさりとした味わいに仕上げたい時などは挽き方を少し変える事でお好みの味に仕上げる事ができます。
適正なコーヒー豆の量を使用する
レギュラーサイズのコーヒーカップ1杯分(できあがり約140ml)に対するコーヒー粉の適量は10g~12gです。
もしもマグカップなら容量240ml~300mlとなり、レギュラーカップの約2杯分入るため、コーヒー粉の量も増やす必要があります。ですが単純にコーヒー粉を2倍の量入れてしまうと、味わいが濃くなってしまいます。
コーヒー粉の量が多いと、ドリップをする際にお湯がコーヒー粉を通過するまでの時間が長くなるため、コーヒーの味は濃くなります。
よって2杯分のコーヒー(マグカップ1杯分)を入れる場合には、コーヒー粉の量は2倍ではなく、気持ち少な目に入れることをおすすめします。
目安としては、5%~10%減らすことでちょうど良い味わいに仕上がります。
適正な水の温度で適正量を抽出する
ペーパードリップでコーヒーを美味しくいれるお湯の温度は85〜87度が適温かと思います。沸騰したお湯に少しだけ水をいれて調整します。可能であるならば温度計を使用する事をおすすめします。
コーヒーは注ぐお湯の温度によって出来上がりの味が驚くほどちがいます。温度が高過ぎると苦味やえぐみが出やすくなり、反対にお湯の温度が低いと酸味が出やすくなります。
またコーヒのサーバーの目盛に注意し、出来上がりの量にコーヒーの抽出液がぴったりくるようにお湯を注ぐようにしましょう。
おわりに
今回はコーヒーのいれかたの種類とペーパードリップの基本的なポイントをご紹介しました。おさえて頂きたい基本ポイントは、喫茶店でバリスタをしていた私が特に味に影響すると感じてきた点を記載しました。
ペーパードリップでのいれ方はとても奥深く、注ぎ方のテクニック、使用する器具の種類によってもとことん味を追求できる手法です。
まずは基本ポイントをおさえて、さらにご自身の好みのコーヒーの味の発見を楽しんで頂けたらと思います。
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