高額医療費対策 事前にやっておくべきこと

先日、1年ぶりの子宮がん検診でした。今回も異常なしとの結果に一安心。実は2年前、子宮がん検診でひっかかり再検査の末、小さいガン腫瘍が見つかりました。まだまだそんな年齢に至っていないと思っていたけどまさか自分が!ととってもショックだった事を思い出します。

当時入院自体初めての事。入院までに3ヶ月ほど猶予があったため、入院費用のためにまずは高額医療費制度の手続きを始めました。

高額医療費制度とは?

高額療養費制度とは、1カ月に支払った医療費の自己負担額が高額になった場合、規定に基づいて後から払い戻しを受けられる制度です。

病気で長期入院が必要となったときや治療期間が長引いたとき、医療費の自己負担額が高額になる場合、高額療養費制度を利用すれば、負担額を大きく減らせる事ができます。

自己負担額は加入している医療保険、年齢、所得区分によっても異なります。

自己負担額の確認方法

手続きの仕方

事前申請の方法

入院前に申請し限度額適用認定証を事前に手に入れ窓口で提示すれば、超過した医療費を差し引いた金額がお会計時に提示されます。高額な金額を一旦立て替える必要がないため安心です。

私も入院までに猶予があったため事前に手続きし、窓口負担を減らせたので大変助かりました。申請してから認定証が届くまでに1〜2週間ほどでした。もしも急な入院などでなければ事前申請しておく事をおすすめします。

協会けんぽの場合

近隣の協会けんぽ窓口に申請するか、近くに窓口がない場合は協会けんぽのホームページから申請書をダウンロードして、自宅のプリンターなどで印刷して記入する方法があります。記入した申請書は、協会けんぽが都道府県ごとに設置している支部宛てに郵送します。後日郵送にて認定証が送られてきます。

申請書 協会けんぽHP

国民保険の場合(京都市の場合)

申請に必要な書類

  1. 限度額適用・標準負担額減額認定証交付申請書(ホームページよりダウンロード)
  2. 国民健康保険被保険者証の写し
  3. 領収書等の入院期間がわかるもの(市民税非課税世帯で、入院日数が90日を超えている場合のみ)
  4. (初めて申請される方のみ)マイナンバーカード(個人番号カード)又は通知カードの写し

上記を住所地の区役所窓口にて申請するか、郵送でも受け付けてくれます。

京都市ホームページ

*限度額適用認定証は調剤薬局でも適用するので、病院と同じく提示するようにしてください。

*受診する医療機関がマイナンバーカードの健康保険証利用対応の医療機関、薬局などであれば限度額適用認定証がなくても受診時に支払う金額が自動的に1か月の自己負担限度額までとなり手続きは不要となります。

受診される医療機関に以下のポスターが貼ってあれば利用可能です。一度通院中の病院に確認してみて下さい。

事後申請の方法

自己負担額を支払った後(病院の窓口で医療費を支払った後)に、申請により自己負担限度額の上限を超えた分について払い戻しを受けるという方法です。

協会けんぽの場合

月あたりの医療費が自己負担限度額を超えていることが分かったとき、健康保険証に記載のある協会けんぽの支部に対して、「高額療養費支給申請書」に必要事項を記入し提出します。払い戻しにはレセプト審査を経てからになるため3ヶ月以上はかかります。

払い戻しまで時間を要するため、医療費の支払いに充てる資金として、高額療養費支給見込額の8割相当額を無利子で貸付する「高額医療費貸付制度」もあるようです。

詳しくは協会けんぽ支部にお問い合わせ下さい→協会けんぽホームページ

国民保険の場合(京都市の場合

高額療養費支給の対象となる方には,受診月から3箇月後以降に,支給申請書が届きます。支給申請書に必要事項を記入し,同封の返信用封筒にて申請します。(窓口での申請手続をする場合もある)

万が一、申請書の送付が受診月から4ヶ月以上たってもなかった場合は住所地の区役所・支所保険年金課にお問い合わせ下さい。

*国民保険の手続きの仕方には自治体により異なる点があるため、各市町村のホームページを参考に手続きをすすめて下さい。

*協会けんぽでも国民保険でも申請できる期間(時効)は、診療を受けた月の翌月1日から2年以内です。申請には期限があるため早めに手続きするようにして下さい。

おわりに

今後マイナンバーカードの普及が進み、全医療機関がマイナ受付対応になれば上記のような手続きが不要になります。2024年12月2日で現保険証の新たな発行は停止されるようなのでそう遠くはない話です。

ただマイナ受付に対応していない医療機関もまだまだたくさんあります。万が一のためにも医療保険の手厚い制度を自身で知っておく事は大切かと思います。

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