愛媛県の郷土料理「いもたき」をご存知でしょうか?関西ではあまり耳にする事のない料理ですよね。私も愛媛県出身の友人から教わるまでは知りませんでした。名前だけ聞くとただ芋を煮ていているお椀もの…と思っていたのですが作ってみるとこれがとっても美味しいんです!
本日はこの時期愛媛で開催中の行事、「いもたき」についてご紹介していきます。
「いもたき」とは?
いもたきの発祥の地は愛媛県大洲市とされています。藩政時代に行われていた「お籠り」と呼ばれる、親睦行事が起源とされているそうです。350年以上前にまでさかのぼる歴史をもち、この伝統行事でふるまう鍋に、各自が地元名産の里芋を持ち寄ったことがそもそもの始まりといわれています。
✳︎お籠りとは‥神仏に祈願するため一定の期間、神社・仏寺にこもること。
秋の社日に、土地の神に新芋を供えて、その年の豊作を祈願する風習が由来とされ、この風習自体は西日本各地で行われていたものだそうです。
昭和41年(1966年)には市の観光事業となり、河川敷で月を肴に里芋を大勢で味わう宴会行事は今日では南予を中心とした愛媛県下で広く行われています。
「いもたき」のいもは里芋(大洲では夏芋と呼ぶ)が用いられ、その他鶏肉、こんにゃく、しいたけなどの具材を一緒に煮込んでいます。
大勢で賑わう河川敷でのいもたきは9月上旬〜10月中旬ごろまで愛媛県の各地域により開催中です!
詳しい情報はこちらをチェックしてみて下さい→いもたき情報
いもたきの作り方
ご家庭でも簡単にできるいもたきレシピをご紹介します。
✳︎材料 4人分✳︎
- 鶏肉もも肉 300g
- 里芋 中10個
- しいたけ 10個
- こんにゃく 1枚
- 油揚げ 1枚
- にんじん 1本
- だし汁 カップ3
- 濃口しょうゆ カップ1/2
- みりん 大さじ3
- 砂糖 小さじ2
- 酒 カップ1/2
✳︎作り方✳︎
- 里芋はよく洗う。鍋に水と里芋を入れて、軽く茹でる(約4~5分)。お湯を捨て、里芋の皮をむいていく。
- こんにゃく、しいたけ、にんじん、鶏もも肉を食べやすい大きさに切る。こんにゃくは5分ほど下茹でし臭みをとる。
- 鍋に、だし汁、みりん、砂糖、酒、醤油を入れて沸かし、鶏肉を入れて煮込む。鶏肉に火が通ったらしいたけ、こんにゃく、あげ、にんじん、里芋を入れる。
- 中火で30~40分煮込み、味がしみこめば出来上がり。
残った汁で〆にうどんやラーメンにしても美味しいです。
便利な「いもたきセット」
愛媛県のスーパーにいくと時期を問わず、いもたきのだし汁と具材がセットになったものやいもたきのだし汁パックが売っています。メーカーさんによって味がそれぞれちがうので食べ比べるのも面白そうです。
おわりに
本日は正に今が旬の行事、愛媛県の「いもたき」のご紹介でした。
里芋の煮物が個人的にあまり得意ではなのですがいもたきにした里芋はなぜかほくほくしてとっても美味しく、毎年この時期になると「いもたき」は我が家の定番メニューにあがってきます。
いつか現地のいもたきにも参加してみたいなぁと思いを毎年はせています。。
この秋、愛媛県へご旅行される方は是非一度足を運んでみて下さい!
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